雇用情勢を説明する池田局長

 和歌山労働局は1日、昨年12月の県内の一般職業紹介状況を発表した。有効求人倍率(季節調整値)は1・10倍で、前月と変わらず。一部で持ち直しの動きがみられ、求人が求職を上回る状況が続いている。

 12月の企業の求人は、1万6311人(季節調整値)で前月より1・1%減り、3カ月連続減少。求職者も1・4%減り1万4837人で、減少は2カ月ぶり。有効求人倍率は1・10倍で前月と同水準となった。近畿の有効求人倍率は1・06倍で、全国は1・15倍だった。

 新規求人数は、6126人(季節調整値)で前月より2・7%増え、新規求職者数は3043人と9・3%減少し、新規有効求人倍率は2・01倍となり、前月より0・23㌽上昇した。正社員については、有効求人倍率が0・95倍(原数値)で9カ月連続で前年同月より増加している。0・9倍を超えるのは、新型コロナの影響が出始める前のおととしの1月以来23カ月ぶり。県内8つのハローワーク別有効求人倍率(原数値)は、2カ月連続して全てで1倍超えとなった。

 池田真澄局長は、「求人は総じて堅調。求職者の動きは長期的に見て落ち着いており、求人が求職を上回る状況が続いているなど一部で持ち直しの動きもみられるが、引き続き新型コロナが雇用に与える影響に注意する必要がある」と述べた。

 年間の有効求人倍率(季節調整値)のまとめでは、2021年は1・09倍で、前年より0・04㌽上昇したが、新型コロナ流行前の19年よりは0・32㌽低かった。
 御坊は1・51倍 ハローワーク御坊の12月の有効求人倍率(原数値)は1・51倍で、前月より0・15㌽上昇した。