カウンターで蕾の数をかぞえるメンバー(日高川町で)

 日高果樹技術者協議会は28日、2022年産南高梅の着蕾調査結果をまとめた。主産地のみなべ・印南町では過去10年平均比「やや多い」で、今のところ順調な生育となっている。

 同協議会はJA、市町、県うめ研究所などで構成。関係者27人が21日から27日にかけて、みなべ町100園、印南町15園、御坊市6園、日高川町17園の計138園で調査した。

 100節当たりの着蕾数はみなべ町と印南町の平均が68・0蕾で、並みだった昨年(60・4蕾)より多かった。地区別では、岩代・南部71・9で過去10年比「多い」、上南部66・8で「やや多い」、高城57・4で「やや少ない」、清川72・8、印南町は67・2で「並み」となった。御坊市は79・2で「多い」、日高川町は川辺が65・2で「やや多い」、中津は46・8で「少ない」となった。一部でかいよう病などみられたものの病気や害虫被害は例年より少ないという。生産量は開花時期や果実肥大期の気象条件に左右されるため、現時点では予測できない。

 早いところではちらほら開花しているが、開花始期(2分咲き)は例年並みの2月上旬、満開期は同中旬ごろと予想されている。今後、4月下旬、5月下旬に着果数や肥大調査を行う。同協議会事務局では「今のところ生育は順調で、これから満開期に暖かくなって、ミツバチが活発に活動して受粉が進んでくれれば」と話している。