賞状と盾を手に向井君

 一般財団法人全国剣道道場連盟主催、第44回近畿地区剣道少年団研修会(体験・実践・発表会)が奈良県文化会館で開かれ、作文発表会では県代表として弘武館(山﨑武男代表)から出場した向井飛雄(ひゆう)君(日高附属中2年)が中学生の部で3位に当たる優良賞を受賞した。

 向井君は小学3年生の時から剣道を始め、日高地方の中体連で準優勝するなど活躍。作文発表会では「剣道をやってきて」のテーマで1000文字余りの作文を書き、昨年秋の県発表大会で最優秀賞を受賞していた。

 「部活でも道場の先輩たちと一緒に剣道がしたい」との思いで中高一貫校への受験を決め、厳しい受験勉強と剣道の両立に頑張ったことなどを「自分で『剣道をするためにこの学校に行く』ということを決めたのだから最後まで頑張らなくてはなりません。勉強することは自分にとって決して無駄にはなりません」などつづった作文。県大会では原稿に目を落とすところも少しあったが、「近畿では完全に暗記して、読むのではなく発表するつもりでやりたい」と覚え込み、学校の剣道部仲間の前で練習するなど表現に磨きをかけた。当日は全文を暗記し、身振り手振りを交えて大きな声で力強く発表した。「今回はまったく緊張せず、思い通りに表現することができました。優良賞という結果が出せたことはうれしいのですが、次回は最優秀賞をとって全国出場を目指したいです」と、賞状と盾を手に力強く話している。

 指導の山﨑さんは「ずっと熱心に稽古する生徒。学校の勉強も忙しく大変だと思いますが、頑張ってくれています。よくやってくれたと思います」と話している。