スターチスのしおりを手に日高高JRC部の生徒

 御坊市の今年度ふるさと納税額が、昨年末までで9億8356万3000円(8万1549件)に上り、過去最高だった前年度実績を上回った。

 2020年度の12月31日時点での寄付額は8億3447万8000円(6万6103件)、年度末の3月31日までで9億6126万5633円(7万7039件)。21年度は12月末ですでにこの額を上回る好調ぶりで、最終的には10億円の突破が見込まれている。

 今年度の返礼品出品事業者・品目数は、12事業者・204品目増え、3年前の18年度末と比べて事業者数で2・3倍、品目で4・2倍。返礼品はイチゴ、スイカ、メロン、ミカン、梅、フルーツや野菜のセットが人気となっている。

 ふるさと納税制度を活用し、全国の多くの人に市の魅力を発信する中、今年度は寄付者への感謝の思いを伝える目的でスターチスのしおりを作製。日高高校のJRC部が企画、デザイン、同部と市内高齢者福祉施設のスタッフ、利用者が協働で作り、これまで10回以上寄付があった人に発送している「御坊市応援BOOK」に同封した。

 担当の企画課は「ふるさと納税PRサポーターによる魅力の発信や新規事業者の紹介で御坊商工会議所にご協力いただき、また関係各所のご協力のもと、新たな出品事業者や多くの人とのご縁もいただきました。今後も地域の特産品を知っていただくことから、御坊を知っていただき、さらには御坊の人の温かさ、おもてなしの気持ちを御坊の魅力として伝えていくことで、御坊を応援してくれる御坊ファンの獲得に努めていきたい」としている。