協定書を手に山名町長㊨と中村議長(画面は片岡市長㊧と村木議長)

 由良町は18日、岡山県総社(そうじゃ)市と災害時相互応援に関する協定を結んだ。

 町が災害協定を結ぶのは、2016年に日高地方1市6町で締結した災害時応急対策活動の相互応援協定に続いて2件目。単独の自治体同士の締結は今回が初めて。

 山名実町長の長男が同市の議会議員を務めている関係から、昨年11月にふるさと納税について視察するなど交流があった。

 協定は被災した一方のまちが独自で十分な応急措置ができない場合、被害を受けていない自治体が被災した自治体を応援し、応急対策や復旧対策を行うという内容。具体的には▽被災者の救出、医療、施設等の応急復旧等に必要な資機材及び物資の提供▽応急対策及び復旧対策に必要な職員の派遣――など。

 締結式は同日、由良町役場と総社市役所をオンラインで結んで行われ、由良町の山名実町長と中村真一議長、総社市の片岡聡一市長と村木理英議長の4人が協定書に調印。

 片岡市長は「できれば災害が発生しない方がいいが、有事の際は由良町にどっぷりと頼りたい。逆に由良町が被災した時は真っ先に駆けつけます」とあいさつ。山名町長も「昨年12月に由良町で震度4の大きな揺れがあった時も片岡市長から電話をいただいた。今回、災害協定を結ぶのは心強い。由良町には海や山の幸がたくさんあり、災害協定だけでなくいろんな交流を続けていきたい」と述べた。