2020年国勢調査結果に基づく国の過疎地域の異動で、新たに美浜町の全域、みなべ町の一部(旧南部川村)が過疎地域に指定された。

 二階俊博衆議院議員からの連絡によると、人口の著しい減少に伴って地域社会における活力が低下し、生産機能及び生活環境の整備などが他の地域に比較して低位にある地域とされ、総務省が原則、市町村単位で指定。日高地方ではすでに由良、日高川、印南の3町が指定を受けており、今回の美浜とみなべの2町の指定を受け、過疎地域になっていないのは御坊市と日高町だけとなった。過疎地域に指定された自治体は自立促進計画を策定すれば充当率100%、普通交付税算入70%という過疎債など有利な財源や優遇措置が受けられるというメリットがある。

 美浜町の籔内美和子町長は「過疎と呼ばれるのは悲しい部分もありますが、当町は人口が減少しているにもかかわらず、そういった対策への有利な財源がなく、中途半端な位置でした。過疎債などを活用してまちの活性化のために頑張ります」と話している。