ホース延長へ山道を上る隊員

 日高広域消防本部は17日、日高川町山野地内の山林で、林野火災を想定した防御訓練を行い、各隊の連携を確認した。

 山林中腹部で火災が発生したとの想定で、隊長指揮の下、日高、中津、南部の3隊が連携。神ノ川池から取水して、高低差約90㍍、約1㌔にわたる道なき道をホースを運びながら延長し、中継送水体形をとるため可搬式ポンプを設置。さらにホースを延ばして放水した。

 隊員は足場の悪い急な山道を駆け上がり、ポンプの運搬や中継がきちんとできているか声をかけ、本番さながらに活動を行った。

 訓練を終え、小西威寿消防長は「山林をお借りしての訓練はめったにできず、若手は山林火災の厳しさを十分体感できたのではないか。訓練結果を十分検証して、もしもの場合に備えて万全を期してほしい」と話していた。