写真=中埜シェフからアドバイスを受ける生徒

 高校生がオリジナル料理で競う第10回ご当地! 絶品うまいもん甲子園決勝大会(11月27日東京で開催、全国食の甲子園協会主催)に出場する田辺市の神島高校で25日、プロのシェフを招いて調理技術を高めるキリンチャレンジキッチンが開かれ、出場する生徒3人がプロの技を学んだ。

 チャレンジキッチンは、うまいもん甲子園を応援するキリンビバレッジ㈱近畿圏地区本部(宮代清尚本部長)が、決勝大会に参加する生徒を後押ししようと開いている。

 神島高校から出場するのは小坂紗麗さん、延瑞季さん、山本和花さん(いずれも3年)の3人。ホテル日航プリンセス京都総料理長の中埜智史シェフが指導に訪れた。3人が作る勝負料理は、「南紀白浜真鯛の梅彩丼」。真鯛を使った梅肉てんぷら、梅酢焼き、かぶとの梅煮の3種類をメインに真ん中に梅煮で使った梅干しをあしらった丼で、だし茶漬けも楽しめるオリジナル料理。中埜シェフは3人の調理の様子をじっくり見ながら「てんぷらはサクッと感を出すために、盛り付けの前にもう一度さっと揚げるといい」「料理は見た目、味、香りが大事。鯛を紀州備長炭であぶってみてはどうだろう」などとアドバイス。下ごしらえのポイントや盛り付け方なども伝授した。試食すると「おいしい!本番も自信を持って頑張って」とエールを送った。3人は「ご飯がパサつくことやてんぷらがびちゃっとなることが課題だったのですが、シェフに教えていただいて改善できました。すごくおいしくなりました」と笑顔いっぱいで、「本番では全国優勝目指して頑張ります」と張り切っていた。

 神島高校は今回が4年ぶり5度目の決勝大会出場で、第5回で優勝を始め、準優勝1回、審査員特別賞1回の受賞経験がある。