写真=投球指導を行う大屋さん

 中学生硬式野球チーム、紀州由良リトルシニアが練習する町民運動場に16日、米大リーグ・ロイヤルズ国際スカウトの大屋博行さん(56)が訪れ、部員34人を指導した。

 大屋さんは大阪出身。高校2年生の時、交換留学で渡米。ワシントン州とアリゾナ州の高校に通い、投手としてプレーした。卒業後に帰国し、阪神の練習生などを経て、1998年にメジャーのアリゾナ・ダイヤモンドバックスの駐日スカウトに就任。その後にアトランタ・ブレーブスのスカウトを18年間にわたって歴任し、4年前からカンザスシティ・ロイヤルズ国際スカウトを務めている。由良シニアとは野球を通じて22年前から交流があり、今回は2年ぶりの訪問となった。

 投手を中心に指導し、「ボールの軌道を意識することが大切」「ストレートを磨くことが大事で、そうすれば他の変化球が生きてくる」などと、身振りを交えながら投げ方をアドバイスした。

 エースの中井貴君(2年)は「説明が分かりやすかった。変化球の投げ方などがとても参考になりました」、中村汰門君(1年)も「指導を受けた通りに投げると、いいボールがいくようになりました」などと話していた。