自民党の新総裁に岸田氏が就任し、4日午後には第100代内閣総理大臣に指名され、新政権が発足。報道各社の事前の取材で内閣の顔ぶれが続々と報じられ、「麻生派寄り」、「安倍さんとの距離」などなどさまざまな見解が飛び交っている。個人的な思いはそれぞれあれど、まずはお手並み拝見。新型コロナ禍で疲弊しているすべての国民が、期待感を持てるような施策やメッセージを発信してくれることを願うばかり。

 新聞、テレビではこの岸田新総裁を取り巻く政界の話題に限らず、メジャーリーグの大谷翔平選手の一挙手一投足が注目され、秋篠宮眞子様と小室圭さんの結婚のことなど、大きなニュースが目白押し。専門家の意見や住民の思いなどまさにさまざまな声が飛び交っている。特に大きな話題になると、ある思いが頭に浮かぶ。「賀」さんならどう考えるだろうかと。きっと独自の考えを聞けただろうと。

 学年も入社も一つ上の先輩、湯川賀弘記者には24年間、仕事はもちろんプライベートでもたくさん時間を共にさせていただき、数えきれないほどのことを教えてもらった。普段から記事の切り口や取り上げ方などで迷ったときには湯川さんにアドバイスをもらっていた。

 スポーツ、政治、経済などあらゆるジャンルに精通していた頼れる兄貴分。そばで仕事をしていたときは当たり前に相談していたが、闘病生活に入られた1年2カ月前からは賀さんならどうするだろうか、そんなことを思いながら仕事をし、記事を書くことがたくさんある。これからも、記者である限りその思いは心と頭の中にあり続けるだろう。「違うてよ」としかられるか、「そうそうそう」と笑ってくれるだろうか。(片)