障害者の就労を支援する一般社団法人和歌山県セルプセンター(山添高道代表理事)は、県内の障害者就労施設や団体の商品をカタログで販売している。初めての取り組みで、障害者らが作った商品の販路拡大につなげたい考え。カタログには30点の商品を掲載。うち日高地方では4事業所の商品が紹介されている。

 カタログには、おいしさや安心・安全を重視した障害者就労施設の商品15点と、紀伊半島選りすぐりの生産者の商品15点を掲載。日高地方では、なかよし福祉会なかよし作業所(みなべ町)の「ミニトマトジュース」、社会福祉法人太陽福祉会菜の花作業所(御坊市)の「塩屋の天塩」、NPO法人南高梅の会(みなべ町)の「昔ながらのしそ梅干」、比井崎漁業協同組合(日高町)の「干物詰め合わせ」が紹介されている。

 巻頭のなかよし作業所のミニトマトジュースは糖度が高いといわれる品種「キャロルセブン」を使用している。熟して裂けてしまい市場に出すことができないミニトマトが原料。価格は200㌘12本セットで5314円(税込み)。菜の花作業所の塩屋の天塩は、昔ながらの方法で作られた天然塩で、ミネラルが多く旨味もたっぷり。60㌘2袋で1080円(税込み)。南高梅の会の昔ながらのしそ梅干は、土づくりからこだわった農園で育てた梅を使用した。450㌘で、3240円(税込み)。比井崎漁協の干物詰め合わせは、獲れたばかりのアジやサバを天日干しにして旨味を凝縮。アジ3匹、サバ2匹で2160円(税込み)となっている。

 2日には美浜町の太陽作業所で試食会が開かれ、太陽福祉会のメンバーら6人が参加。味わった参加者からは「どの商品もこだわりを感じる」などという声が聞かれた。

 カタログは「わっくるカタログ」と名付けられ、A4サイズの冊子(16㌻)。5000部製作した。販売は3回に分けて実施し、1回目の注文締め切りは今月20日(商品届け11月10日ごろ)、2回目は11月19日(同12月10日ごろ)、3回目は11月30日(同12月20日まで)となっている。

 問い合わせは同センター℡073―499―6142。