和歌山労働局(池田真澄局長)は1日、8月の県内の一般職業紹介状況を発表。有効求人倍率(季節調整値)は1・09倍で前月より0・03㌽低下したものの、求人が求職を上回る状況が続いている。

 8月の企業の求人は、1万6347人(季節調整値)で前月より0・3%減り、3カ月連続の減少。求職者は1万4947人で前月より2・0%増え、2カ月連続の増加。有効求人倍率は1・09倍となり、前月より0・03㌽低く、2カ月連続で前月を下回った。近畿の有効求人倍率は1・06倍で、全国は1・14倍だった。

 新規求人数は、5749人(季節調整値)、新規求職者数は3185人でいずれも前月より減少。新規有効求人倍率は1・81倍で、前月より0・06㌽低下した。正社員については、有効求人倍率が0・85倍(現数値)で5カ月連続して前年同月より増加した。

 池田局長は「求人が求職を上回る状況が続いており、在職者の増加など一部に持ち直しの動きがみられるものの、8月は県内の新型コロナ感染者数が増加し、求人の手控えや就職活動の見送りなど影響があったとみている。引き続き新型コロナが雇用に与える影響に注意する必要がある」と述べた。

 御坊は1・08倍 ハローワーク御坊の8月の有効求人倍率(現数値)は1・08倍で、前月と同水準だった。