写真=山口八幡神社の神事に参列する総代ら

 例年、日高地方の秋祭りのトップを切ってにぎわう印南町山口・印南両八幡神社祭礼「印南祭」は今年も新型コロナの影響で余興が中止となり、関係者による神事のみが厳かに行われた。

 山口八幡神社では岡田朝臣宮司が祝詞を奏上、総代22人が玉串を捧げるなどし、五穀豊穣、大漁、そしてコロナ終息を祈願。田中雅文総代長(67)は「2年連続で神事だけとなり、氏子たちも大変残念がっている。獅子舞の練習ができず、技術継承も心配。来年こそは盛大に開催できれば」と話していた。

 日高地方の秋祭りは御坊祭などいずれも余興の中止を決定。これまで秋祭りは1988年、昭和天皇の容態悪化の際や2011年の台風12号紀伊半島豪雨災害でも中止したことがある。