首都圏や大阪の新型コロナウイルス緊急事態宣言などが30日で全面解除されるのを受け、仁坂吉伸知事は29日、県でもこれまで要請していた不要不急の外出自粛などを来月1日から解除すると発表した。

 県民への不要不急の外出自粛は8月中旬から要請しており、約1カ月半ぶりの解除となるが、引き続き安全な生活・安全な外出を心がけるよう求めていく。緊急事態宣言やまん延防止等重点措置区域への不要不急の外出、その地域での会食自粛についても緩和し、県外へ外出する場合は行き先の自治体の要請に沿った行動を呼びかけている。

 ほか、遅くまで集団で会食・宿泊しない、帰省はできるだけ控える、県外への通勤・通学は直帰直行して会食は控えるとしていたが、いずれも解除。学校の部活動は練習試合を控えていたが、住民に外出・移動の自粛などを要請している区域以外の学校との練習試合はOKとする。観光面では県外からの新規宿泊予約受付と県外への観光の自粛を要請していたが、いずれも解除。また、ワクチン接種を早く予約し、接種後もマスク着用などを徹底するよう求める項目を追加した。

 仁坂知事は「遅くまで集団で会食しないなどは解除するが、大勢で深夜まで飲むのは感染リスクが高いのでそこはきちんと判断して気をつけていただきたい。県内でも第5波は終わったが、必ず第6波が来る。どれぐらいの波になるかは不確定だが、ワクチン効果に期待しつつ、保健医療行政の地道な感染対策で抑えていくことが大事」と話した。