写真=関西大会出場を決めた南部のメンバー

 日本リトルシニア中学硬式野球協会関西連盟主催の第51回関西連盟秋季大会和歌山ブロック予選の全日程が23日に終了し、南部リトルシニアが優勝。10月9日から大阪で開催される関西大会出場を決めた。南部は全5試合で26得点、失点わずか9点と投打ががっちりかみ合い、部員15人の全員野球で栄冠をつかんだ。関西では、ベスト4以上で4年ぶりのタイガースカップ出場を目指す。

 6チームがリーグ戦で争った。2戦全勝で迎えた第3戦の粉河戦、初回から田中、伊藤の連続タイムリー、池田のスクイズで3点を先制。その後も敵失やスクイズ、伊藤のフェンスオーバーの2点本塁打などで7得点。投げてはエース伊藤が6回を4安打2失点、最終回は下村が3人で締めて7―2で勝利した。

 続く4戦目、橋本戦も打線が爆発。1回、伊藤の3点本塁打で勢いに乗ると、2回には池田のスクイズ、楠本の2点適時打などで一挙5得点。4回にはスクイズと押し出しでだめ押し。先発下村は4回を5安打3失点、伊藤が1回をゼロ封し、10―3(5回コールド)で4勝目を挙げた。

 最終戦は有田と対戦。失策が失点につながり、0―3で敗れたが、4勝1敗で優勝となった。2位は3勝2敗の有田で、この2チームが関西大会に進む。関西大会は32チームがトーナメントで争う。ベスト8で来春の全国大会出場権、ベスト4で11~12月に開かれるリーグの垣根を超えた関西ナンバー1を決めるタイガースカップ出場権を獲得できる。

 橋本昌幸監督は「1から4戦はエラーがなく、リズムよく試合ができた。最終戦はエラーが出てしまったが、全体的にエース伊藤を中心に3投手が好投し、打撃もここ一番で勝負強さを発揮して、チーム一丸で勝利できた。関西大会ではベスト4以上でタイガースカップ出場を狙いたい」と抱負。伊藤怜矢主将は「タイガースカップ出場が目標。勝ちたい気持ちはどこにも負けないように戦いたい」と闘志を燃やし、池田尚仁会長は「みんなが負けたくない気持ちを持つことが大事」と選手を激励した。

 紀州由良は2勝2敗で迎えた最終戦は橋本に4―5で惜敗し、関西出場はならなかった。

 南部のメンバーは次の皆さん。

 池田尚仁(会長)、橋本昌幸(監督)、玉置靖、竹中孝昇、中谷寛孝(以上コーチ)、伊藤怜矢、下村弦生、江川慶臣、井上誠視、小谷侑裕、廣畑斗環、上田優陽、田中悠心、楠本龍生、尾花健吾、中田健雄、関悠希、池田一太、草間弥力、山本颯太郎