日高川町は、2011年の紀伊半島大水害から10年となる9月4日、高津尾の日高川交流センターで追悼式典を開催する。午後1時半から。

 当時、ゆっくりとした速度で日本列島に接近した大型台風12号、高知県東部に上陸、北上。8月30日から9月4日にかけて降り続いた雨は、紀伊半島の山沿いを中心に広い範囲で総降水量1000㍉㍍を超え、県南部を中心に各地で土砂災害や浸水などの被害をもたらした。水位が上昇していた日高川も、3日から4日にかけての激しい雨により各地ではん濫。町内では落橋や河岸の浸食、道路の寸断、家屋の全半壊、農地の流出など美山、中津地区を中心に甚大な被害となり、3人が犠牲、1人が行方不明となった。

 追悼式では、遺族や久留米啓史町長、中村一人日高振興局長、町消防団や関係区長らが参列し、犠牲者に哀悼の意をささげる。