写真=段ボールでトイレを作る親子

 みなべ町内の主婦ら有志でつくるみなべっ子防災クラブ運営委員会(山下恵里代表)の防災グッズ工作教室が8日、社会福祉協議会はあと館で開かれ、親子約30人が避難生活に役立つ防災トイレ作りに挑戦した。

 NPO法人南紀こどもステーションの鹿毛智子理事長ら防災士4人が講師を務めた。南海地震が近い将来発生する確率が高まっていることなどを説明し、避難所生活では断水等でトイレが使えなくなった過去の事例を紹介。非常トイレを備えておくことの重要性を訴え、段ボールを使ってトイレ作りを実践した。

 参加者は段ボール箱を2つ組み立て、一つの段ボール箱にフタするようにもう一つの段ボール箱をはめ込み、便座になるようにカッターで穴を開けると簡易トイレが完成。カラフルなガムテープやペンで色をつけ、見た目もかわいく仕上げた。鹿毛理事長は「トイレにビニール袋を入れ、市販の簡易トイレシートに用を足せば何回でも清潔に使えます。普段は箱の中に防災グッズを入れておけば防災ボックスになります」とアドバイスした。

 親子で参加した種治美友さん(南部小4年)は、「段ボールでトイレができるなんて初めて知りました。作るのも楽しかったです」と笑顔で話していた。