第66回全国高校軟式野球選手権和歌山大会が24、25の2日間、上富田スポーツセンター野球場で開催され、南部が2年ぶり(昨年は独自大会でカウントせず)14度目の優勝。8月3、4日に紀三井寺公園野球場で開かれる近畿大会への出場切符を手にした。南部はエース宮本が準決勝と決勝を一人で投げ抜き、打線もここ一番での勝負強さを発揮した。

 ▽決勝
南部
310000000 4
000000001 1
耐久

 南部は初回、2四球と2つの敵失で無安打で1点を先制すると、なおも1死満塁から森山が中前へ2点適時打を放って3得点。2回にも死球や暴投などで1点を追加し、主導権を握った。

 エース宮本は力のあるストレートに4種類の変化球を織り交ぜ、相手打線をほんろう。9回に暴投で1点を献上したが、最後の打者を三振にとり、終わってみれば2安打1失点の完投。磯本の好リードもあり、危なげない試合展開だった。準決勝は向陽を5―0で下した。

 正部員は3年生6人、今回も同級生5人の助っ人の力を借りて頂点に立った。南部はこのチームで昨年秋、今年春の大会も県で優勝しており、これで3大会連続の県制覇。近畿大会では秋、春とも1回戦で京都の東山に敗れている。宮本投手は「先に点を取ってくれたので楽に投げることができた。近畿大会ではコントロールを意識して絶対に優勝して、全国に行きたい」と抱負。磯本主将は「2回の近畿大会を経験して、後半にスタミナが切れたことが敗戦につながったので体力アップに取り組んだ。その成果を発揮して東山にリベンジしたい」とこぶしを握った。

 池田哲也監督は「昨年秋から同級生5人が助っ人で加わってくれて、3大会を一緒に戦ってチームワークもさらによくなった。全国出場を目標にずっと頑張ってきたので、近畿で優勝を狙いたい」と話した。メンバーは次の皆さん。

 池田哲也(監督)、古川鈴、谷村雫紅(以上マネジャー)宮本矩琉、磯本蓮樹、森山颯大、池田優人、小山潤成、新田紳一郎

写真=近畿大会出場を決めた南部のメンバー