写真=切本君の作品「一縷の光」

 第22回高校生国際美術展の審査結果が発表され、美術の部で日高地方から南部高校美術部の切本優希君(3年)の「一縷の光」が奨励賞に選ばれた。

 高校生の国内最大級の展覧会で、美術の部には1397点の応募があった。

 切本君の作品は大きさが92㌢四方で、断熱材などに使われるウレタンを張って作った。喜怒哀楽を表現しており、右上の大きい波は喜びや元気、下の方のトゲトゲしたところは怒り、左下のゆるやかな波は楽しさなどと、一つひとつの形に思いを込めている。コロナ禍で人々の感情を作品にしたかったといい、混沌とする中でも希望の光があることをタイトルに込めた。約2カ月かけて作り上げた大作で、最後はスプレーで金属調に仕上げた。2年連続の奨励賞受賞で「納得の出来栄えです。もっと上の賞を取りたかったですが、入賞できてうれしい。今は新しい作品を制作中なので、次はもっと上の賞を狙いたい」と意欲を見せた。大木譲司顧問は「2年連続入賞は、本人が継続して努力した結果」とたたえた。