写真=鹿の侵入を防ぐネットを取り付けるメンバー

 鹿の食害で、アヤメの生育に深刻な被害が出ている日高川町高津尾のあやめ公園で21日、地元の有志らが鹿よけのネットを取り付けた。

 第2鳴滝バンガロー西にあるあやめ公園は、毎年5、6月に約2000平方㍍の畑で美しいアヤメが花を咲かせているが、以前から鹿の食害を受け、今年も生育がよくなかったという。現在は新芽が食い荒らされ、全滅状態。来年に向け少しでもアヤメを守ろうと、町やJA職員、地元の有志らでネットを張り巡らせた。

 公園にはもともと、高さ1・5㍍のフェンスが取り付けられているが、鹿はこれを軽々と飛び越えて侵入していることから、フェンスに沿って5㍍間隔で杭を打ちつけ、約50㍍にわたってネットを取り付けた。アヤメを守る柵の高さはこれで、2㍍以上となった。