わかやま夏の交通安全運動(11~20日)期間中の13日、御坊市のオークワロマンシティ御坊店で街頭啓発が行われた。県内では7月に入って死亡事故が3件あり、12日までの死者数は16人と前年同期比で倍増。16人のうち13人が65歳以上の高齢者で全体の8割を超えている。御坊署管内での死亡事故の発生はないが、重傷となる事故も起きており、夏本番へ地域ぐるみの意識高揚を呼びかけた。

 わかやま夏の交通安全運動は県と交通事故をなくする県民運動推進協議会が主催。この日の街頭啓発には、日高振興局と御坊市の職員、的場克郎署長ら御坊署員が参加し、県警マスコットの「きしゅう君」とともに交通安全を呼びかけながら、買い物客らに啓発物品を手に取ってもらった。

 県内では今月、和歌山市で3日に原付の80代、8日に同じく原付の70代、12日に自転車の60代後半と、いずれも高齢者が亡くなる事故が発生。これで今年の死者数は前年同期と比べて8人増加の16人となり、うち高齢者が13人を占めている。

 御坊署管内6月中の人身事故は4件で前年同期比2件、傷者は4人で同1人いずれも増加。今年1月からの累計は件数21件(14件減)、傷者22人(17人減)、死者0人(1人減)で、いずれも減少しているが、6月中は由良町の国道42号でドライバーが重傷を負う事故も起きている。傷者22人のうち高齢者は約半数の10人。御坊署交通課の大石貴俊課長は交通ルールの順守とともに、ドライバーへ「悪天候時に運転する場合は路面の状況に応じた安全運転に努めてください。夏本番を控えて観光目的の他府県ナンバーの車が管内に入ってきての渋滞が予想されます。気持ちに余裕を持った運転を心がけてください」、自転車利用者に「自転車の傘差し運転は道交法違反。雨天時は雨がっぱを着用してください」と呼びかけている。

写真=買い物客らに啓発物品を配布(オークワロマンシティ御坊店で)