全国高等学校総合体育大会バレーボール競技の岡山大会、大阪大会がそれぞれ行われ、岡山は寺本和華選手(3年、上南部中出身)がレギュラーの就実、大阪では堺目愛和選手(3年、上南部中出身)、築山実波選手(2年、南部中出身)がメンバー入りの金蘭会が優勝。7月28日に石川県で開幕するインターハイ(全国大会)出場を決めた。

 岡山予選は50チームがトーナメントで争った。シードの就実は4回戦から登場し、真庭を2―0、準々決勝で倉敷中央、準決勝は山陽学園をいずれも2―0で下すと、決勝も岡山東商をストレートで破った。

 就実は今年1月の春高バレーで全国制覇した強豪。レシーブ力が持ち味の寺本選手は今大会、リベロで全試合に出場。遠くに跳ねたボールを走って上げたり、ネット際の難しいボールをさばくなどチームを救うレシーブ力を存分に発揮した。寺本選手は「『基本に忠実に』をモットーに勝ちにこだわり、日々の感謝をプレーで返せるように日本一を目指します」と闘志を燃やしている。

 大阪府予選は1次予選を勝ち抜いた182チームが出場。シードの金蘭会はベスト16から登場し、金光大阪、ゾーン決勝で東海大仰星をいずれも2―0で破り、上位4チームによる決勝リーグに進出。大阪国際滝井、大阪緑涼、PL学園をすべて2―0で下し、チャンピオンに輝いた。

 金蘭会も全国上位常連の強豪校。堺目選手は身長180㌢を超える高さを生かしたスパイクとブロックが武器のミドルブロッカー。中学時代はジュニアオリンピックカップでオリンピック有望選手にも選ばれた逸材。決勝トーナメント以降は1試合に出場し、優勝に貢献した。築山選手は決勝トーナメントでは出場機会はなかった。

 堺目選手は「優勝はチームが結束できていた結果で、コート内外で全力を出してくれたメンバーに感謝の気持ちでいっぱい。個人的には3年生としてのプレーを見せることができなかったので、インターハイまでに修正したい」。築山選手は「優勝できてよかった。試合には出られなかったけど、次は出られるように頑張りたい」と話した。

 3選手とも南部バレーボールスポーツ少年団でバレーを始め、全国大会出場も経験。中学時代はみなべ町を拠点に活動するクラブチーム「REDS」にも所属して活躍した。