写真=立候補予定者説明会に出席した各陣営

 8月3日告示、8日投開票の印南町議会議員選挙(定数12)の立候補予定者説明会が29日、役場で開かれ、17陣営が出席した。出馬の意思がない1陣営を除く16陣営(現職10、新人6)はいずれも立候補を予定、または前向きに準備中となっており、現時点では4人超過の激戦で、8年ぶりの選挙戦に突入する公算が大きくなっている。

 12人の現職のうち、夏見公久氏(71)と藤本良昭氏(78)はすでに今期限りでの引退を表明。説明会にはそのほかの中島洋氏(59)=印南・2期=、前田憲男氏(58)=上洞・2期=、藤薮利広氏(61)=津井・3期=、杉谷考祥氏(75)=羽六・3期=、木村栄一氏(64)=島田・1期=、岡本庄三氏(65)=山口・3期=、古川眞氏(64)=島田・1期=、榎本一平氏(62)=西ノ地・5期=、玉置克彦氏(62)=西ノ地・3期=、堀口晴生氏(69)=印南・6期=の10陣営が出席した。

 新人ではすでに出馬表明している黒井美晴氏(67)=印南原=と谷章資氏(68)=印南原=の2陣営のほか、丸山則枝氏(66)=印南=、津井雅人氏(69)=美里=、片山智文氏(48)=印南=、古井地区役員の4陣営も出席。丸山氏はこの日出馬を表明、津井・片山の両氏も出馬に前向きで近く正式に表明する見通し。古井地区では候補者の調整がつかない可能性も残されているが、いまのところは区として擁立の方向で準備を進めている。説明会には島田の男性も顔を出したが、「様子を見にきただけ」として出馬の考えはなかった。

 同町議選は2013年8月の前々回が定数12に対して現職10、新人3の計13人が立候補。17年8月の前回は現職9人、新人2人、元職1人の計12人で無投票となった。過去の選挙で4人超過の戦いは1997年8月にあり、定数16に対して20人が立候補した。同町の選挙人名簿登録者数は6月1日現在、6893人(男3235、女3658)。

 新人の丸山氏は昨年2月の町議会議員補欠選挙(欠員1)に立候補しており、今回の出馬に「印南町議会で初となる女性議員の誕生を目指して再チャレンジしたい」と決意。抱負には①議員定数の削減②町内4中学校統合推進③一人暮らし老人を支援するためのコミュニティーづくり――を掲げている。