御坊市島のビジネスホテル「百寿―YuJyu―」を所有する有限会社読売新聞紀中販売(有光正和代表取締役社長)と、御坊市自治連合会(酒本和彦会長)が28日、「災害時等における宿泊施設との協定」を結んだ。

 災害等発生時や災害等が発生する恐れがあるとき、同ビジネスホテルを避難先として利用する市民の宿泊費用を2分の1割引く内容で、空き室があれば半額で宿泊できる。避難所ではなく、事前に電話で空き状況の確認が必要。

 この日、市役所で締結式があり、同社から有光社長と有光正専務、自治連から酒本会長と松本佳久副会長、立ち合いで市民福祉部の田中孝典部長が出席。有光社長、酒本会長がそれぞれ協定書に記名、押印し、交わした。

 酒本会長は「災害時の不安は人によってさまざま。年配の方が一人でいる怖さは計り知れず、住民の安心につながります。ご厚意で協定を結んでいただき本当にありがたい。協力の輪が広がればうれしい」とあいさつ。有光社長は「地域に根差した事業所として防犯活動に取り組んできました。今後は安心安全のまちづくりへ、防災にも目を向け、微力ながら役に立ちたい」と話した。

写真=協定書を手に有光社長㊧と酒本会長