新型コロナウイルスで落ち込んだ県内の観光需要を呼び戻そうと、県民が県内で宿泊する場合などに最大50%が補助される県の「わかやまリフレッシュプラン2nd」の販売が22日からスタートした。今年4月からコロナ感染拡大で開始を見送っていたが、県内でも感染者数が落ち着いてきたことからようやく実施。日高地方でも旅館、民宿、旅行代理店、タクシー会社など35事業所が取扱店として参加しており、観光客の回復へ期待を寄せている。

 リフレッシュプランの対象は県内の宿泊事業者や旅行事業者が販売する、県民を対象とした5000円以上の宿泊などのプラン。総旅行代金の2分の1、上限1万円で支援が受けられ、旅行期間中に土産物店や観光施設などで利用できる2000円分のクーポン券も付与される。販売・予約期間は今年8月31日まで、利用期間は12月31日まで。同プランの特設サイトで参加事業所を確認して予約するか、「PassMe」で電子チケットを購入して利用すればよい。宿泊予約は旅行予約サイト経由で行うと、ポイント還元などさらにお得になる。

 県は4月の臨時議会で関連予算20億円を計上したが、県内でのコロナ感染が拡大してきたため、販売開始の時期が決められず、先延ばしにしていた。日高町産湯、クエ・ハモを提供する料理宿「橋本荘」女将の橋本希公代さん(66)は「コロナでお客さまの動きがほとんどなかったので、リフレッシュプランに期待しています。第1弾のときもお客さまから『普段食べられない高級料理が半額で食べられる』と喜びの声をいただきました」と話していた。

 プランについての問い合わせは県民・登録事業者専用コールセンター℡0120―280―180。時間は午前9時から午後6時。 昨年の第1弾では当初の予想を超える利用があり、県は追加予算含めて8億9000万円で対応、33万4000枚を完売している。

写真=電話で予約対応する橋本さん(橋本荘)