第41回全日本バレーボール小学生大会県決勝大会が19、20の2日間、県立橋本体育館で開催され、男子、女子の部とも南部が優勝を飾った。本来なら県制覇チームが8月の全国大会に出場するが、今年はコロナ禍のため中止。幻の全国となったが、男子は全3試合とも危なげない試合展開で圧勝。女子は準決勝でフルセットの末に勝利するなど、粘り強いバレーで県チャンピオンに輝いた。

 男子の部は6チームがトーナメントで争った。南部は1回戦でキッズファイターズ、準決勝でおぐらを2―0で下すと、決勝も岩出に2―0(21―13、21―13)でストレート勝ちした。南部はエース坂本を中心に高さとパワーを生かした攻撃力を発揮して他を圧倒した。

 女子は28チームがトーナメント。南部は初日2回戦からで、中辺路を2―0で破ってベスト8入り。準々決勝は箕島を2―0で下し、準決勝は田中に1セット目を奪われる苦しい展開も、2、3セットを取り返して2―1で勝利。決勝はSTARSの173㌢の長身エースの攻撃にブロックとレシーブでくらいつき、2―0(21―15、21―15)で破った。

 石上貴一監督は「この大会で男女アベック優勝は初めて。全国大会は中止が決まっていましたが、伝統ある大会での優勝は価値がある」と選手をたたえ、「男子は大きな体育館に力みがあったが、自分たちの強みを出すことができた。来年3月のスポ少全国大会を目標にして、レベルの高い近畿でも勝ち上がれるチームにしていきたい。女子は力を入れて取り組んできたサーブが冴え、相手を崩して岩﨑、久保、小谷の3枚攻撃を発揮できた。女子もスポ少全国を最終目標に、さらに磨いていきたい」と話した。

 日高地方勢では、女子で日高がベスト4と健闘。1回戦で耐久、2回戦で川辺ひかり、準々決勝で川辺流星に2―0で勝利し、準決勝でSTARSに1―2と惜敗し、あと一歩のところで決勝進出はならなかった。川辺流星、稲原、日高中津もベスト8入りし、準々決勝で敗退。名田ソレイユ、印南はまゆう、川辺ひかりは2回戦、内原は1回戦で敗れた。男女混合の部は美浜ひまわり、由良アタッカーズとも初戦で敗れた。

 南部男女のメンバーは次の皆さん。

 南部男子=生駒明広(監督)、竝木正明(コーチ)、小林万里子(マネジャー)、濱口滉大、久保正樹、坂本颯佑、森山風雅、大瀬琥太郎、和田幸樹、岩﨑煌介、鈴木悠矢、法忍和真、濱口蒼大、木下涼太郎、大井悠跳、竹中龍星、米澤奏汰郎▽南部女子=石上貴一(監督)、石井尚之(コーチ)、冨山唯(マネジャー)、岩﨑優月、辻本莉子、小谷梨央、東柚香、久保綾芽、中山梨夢、小谷玲奈、東美心、坂本瑛菜、長坂咲和、谷妃香音、宮城空愛、中早未空、冨山凛、熊代早晏、藤山結月