写真=「ゲーム感覚で楽しく知識が身につきます」と玉井さん㊨

 JR御坊駅前の丸仁第1ビルに19日、小中・高校生を対象とするプログラミングスクール「KID’sプログラミングラボ御坊教室」が開校する。株式会社Blue Planet(本社・東京)が全国展開する教室で、プログラミング言語の基本から3Dゲーム等を制作する上級コースまで5つのステップで段階的に学べるのが特長。ゲーム感覚で楽しく学びながら、共創力や創造力、論理的思考力を培う。

 教室はプライマリー(1年間)、ベーシック(2年間)、プレミドル(2年間)、ミドル(2年間)、アドバンス(3年間)の5つのステップで段階的に学ぶシステム。最も初級のプライマリーは主に小学校低学年を対象に、ブロックを組み立てるように直感的にプログラミングができるビジュアル言語「スクラッチ」の使い方を学び、主に中学生が対象のミドルコースではWEB系の言語を使ってゲームを制作しながらプログラミング言語に習熟。最終段階のアドバンスコース(主に中学生以上)ではゲームエンジン「ユニティ」、プログラミング言語「シーシャープ」などを使って高度な3Dゲーム作りを学び、ゲームで「遊ぶ人」からゲームを「作る人」を目指す。

 最長10年間のカリキュラムは能力に応じて飛び級も可能。子どもたちが自分でゲームを作り、改造したりしながら、「ちょっと難しくて楽しいからこそ、自発的な学習につながるコンテンツ」になっているという。

 2020年度から小学校のプログラミング教育が必修化され、24年度からは大学入学共通テストでプログラミング等の知識が試される「情報」の導入が検討されているなど、ICT技術をもった人材が求められている時代。教室長の玉井孝典さん(36)は「日本のICT人材は諸外国に比べかなり不足しており、日本では相当な需要があります。プログラマーが子どもたちの将来の選択肢になれば」と話している。

 県内では専門のプログラミングスクールが和歌山市内にいくつかあるが、日高地方にはまだなく、プログラミングラボの教室開設は御坊教室が初めて。御坊教室は19日から毎週土曜、無料体験会を開催する。詳細は教室長の玉井さん℡080―6778―6098。