写真=新しいオフィス兼物流センターのイメージ画像

 清涼飲料水などのインターネット販売で業績を伸ばしている印南町印南、株式会社ナカヱ(中江稔浩代表取締役)が、宮ノ前にオフィス兼物流センターを増設することになり、県と町の3者で26日、立地協定を締結した。スマートフォンの普及やコロナ禍の中、ネット購入の需要はますます高まってくると見込まれており、新施設は来年1月の操業を目指す。

 ナカヱは1932年5月創業。資本金1000万円、売上高19億3300万円(2020年12月期)、従業員数28人。地元や県内の食品小売業者らに食品を販売してきたが、1999年から飲料水のネット販売を開始。お茶や野菜ジュースなど取扱商品も増やし、売上高は右肩上がり。昨年からはコロナの影響もあってさらに業績を伸ばしている。

 新たなオフィス兼物流センターは宮ノ前に建設。敷地面積9596・95平方㍍、延床面積1927平方㍍。地元雇用は3年間で10人を予定。施設建設などの投資額は3億円。商品を保管、発送する物流センターはこれまで御坊市内にあったが、新施設に移転される。

 立地協定の締結は書面で行っており、仁坂吉伸知事は「ネットを使ってどんどん業績を伸ばしている企業で、さらなる売上増加と雇用拡大が期待される」、日裏勝己町長は「地元で雇用していただけるとのことで大変ありがたい」。同社では「私たちの目指す『もっと自由にもっと楽しく おもしろ飲料カンパニー』にチャレンジすることで、社会に貢献していきたい」と話している。