仁坂知事は27日、定例会見を行い、新型コロナウイルスの軽症患者を対象に民間ホテルでの宿泊療養を5月1日からスタートさせると発表した。

 県ではコロナ患者に対して軽症でも重症でも全員入院の体制をとってきたが、現在420床確保している病床使用率が80%を超えてひっ迫しており、コロナ入院患者のうち、発症後5~7日経過して無症状・軽症である場合はホテルでの宿泊療養に切り替えてもらう。さらに病床がひっ迫してきた場合は、10代と20代の無症状・軽症者のうち医師または保健所長が宿泊療養可能と認めた場合は、医療機関に入院することなく、宿泊療養のホテルに直接入る。

 宿泊療養の指定ホテルは岩出市の「ホテルいとう」で、全137室を利用。期間は7月31日まで。仁坂知事は「ホテル経営者の大変なご厚意で宿泊療養施設として使わせていただく。全員入院の方針は堅持したいが、病床がひっ迫すれば方針転換せざるを得ない」と話している。

 仁坂知事は時短要請の協力金以外でも、全ての業種を対象にしてコロナの影響を把握したうえで精査し、支援金を検討する考えも示した。また、コロナ感染予防対策の一環で、病院や福祉施設ではスタッフが1週間に一度、抗原キットで検査する体制を取っていくとした。