小学校の頃は視力が2・0あったが、徐々に落ちて高校生になると眼鏡が必要となり、コンタクトレンズをするようになって早30年余り。もはや筆者の生活の中でなくてはならいアイテム。そんなコンタクトレンズが単に視力矯正のためだけではなく、何かデジタル情報を表示させたり、カメラ機能が付いていたり、ゲームができたりする研究が進められている。

 現在、デジタル情報の表示やゲーム、立体映画などの機能を持ったスマートグラスやゴーグルといったものは開発されており、実際にⅤR(仮想現実)やAR(拡張現実)の世界が体験できる。2009年に公開されたアニメ映画監督・細田守氏の初の長編オリジナル「サマーウォーズ」では仮想世界でアバターを使ってショッピングやゲームだけでなく、納税などの行政手続きもできる設定で、その世界に入るには特殊なゴーグルを使っていた。そんな空想上の技術が、まさにリアルになりつつある。

 そして、さらに一歩進むのがコンタクトレンズでのデジタル情報表示やⅤR体験だそうで、海外で研究が進み、国内でも東京農工大学が先日、スマートコンタクトレンズとして開発、今後、実用化を目指す。仕組みはよく分からないが、レンズに内蔵したディスプレイでデジタル画像を表示し、視点が合うようにするらしい。コンタクトレンズだと、ゴーグルのような〝被り物〟が必要ないため、日常生活でも活用できる。これまでスマホをタップやスワイプして取得していた情報が、両手を使わず瞬時に目の前に表示することもできるようになるかもしれない。コンタクト愛用者としてこれからの開発が楽しみである。     (吉)