写真=展示作品と浜野さん

 美浜町吉原、松てるわ広場内のガラスボックス松カフェで1日から5月31日まで、浜野光代さん(84)=同町三尾=の水彩画展「八十の手習い」が開かれている。

 浜野さんは、三尾の創作絵画教室アトリエビアンコ(えんどうひとみさん主宰)の教室生で、3年前、庭に咲く花を描き留めておきたいと習い始めた。絵の鑑賞は若いころから好きで全国の美術館を巡り、木彫も20年以上の経験だが、絵を描いたのは80歳で初めて。

 展示作品は7点の水彩画で、真っ赤なシクラメンを描いた「華やか」など花の絵4点と熊野古道の景色やひな人形など。居眠りしている飼い猫の絵は、以前彫った花の縁取りの木製のお盆を作り替え額装している。「自然には植物など人に作ることができない素晴らしい力があり、それが表現できればと描いています。この年になって没頭できることがあるのは幸せなこと。個展はいい記念になります」とにっこり。

 作品は松カフェのオープン時に見ることができ、現在の予定は毎週金・土曜にまんま屋Hirokoのランチ営業がある。