東京五輪・パラリンピック大会組織委員会は29日、4月9、10の両日に県内で実施される聖火リレーの全ランナーとそれぞれが走る市町を発表。13~95歳の計173人が、14市町・15区間を走り、聖火をつなぐ。住所未発表を除き、日高地方から8人が参加。9日の御坊市では13~73歳の11人がリレーする。

 東京五輪の聖火リレーは3月25日、福島県のJヴィレッジでスタート。日本全国を121日間かけて巡り、7月23日の開会式へとつなぐ。

 県内でのリレーは4月9日に新宮市から海南市・和歌山市、10日に和歌山市から橋本市へ移動。1日目は1964年の東京五輪体操金メダリスト・早田卓次さんが新宮市、95歳のフルマラソンランナー・上野山馨さんが有田市、2日目は2012年のロンドン五輪体操男子団体総合銀メダリスト・田中和仁さんが和歌山市、上富田町出身の演歌歌手・坂本冬美さんが橋本市に登場する。

 日高地方のランナーは、1日目に柳岡克子さん(56)=御坊市=が白浜町、上戸一輝さん(21)=日高川町=、瀬戸昌弘さん(58)=御坊市=が田辺市、木村波優美さん(66)=御坊市=、田中裕太さん(13)=同=、近藤雄一さん(35)=日高川町=が御坊市、中早大輔さん(39)=みなべ町=が海南市・和歌山市。2日目に山中一輝さん(26)=御坊市=がかつらぎ町で登場する。

 御坊市では午後4時20分からミニセレブレーションを予定。木村さん、田中さん、近藤さん以外では、県選出の桑原葵さん(24)=和歌山市=ほか、笹紀隆さん(60)=未発表=、安田章伍さん(73)=橋本市=、山中克己さん(41)=未発表=、栗生洋平さん(35)=有田川町=、楠本和夫さん(52)=未発表=、三牧達也さん(43)=同=、海堀太郎さん(38)=橋本市=が走る。

 新型コロナの感染対策として、同委員会は観客の密集を防ぐため、各ランナーが走る具体的な場所は直前まで公表しない。県の実行委員会も沿道での観覧ではなく、インターネットで視聴できるライブ中継の活用を勧めており、沿道で観覧する場合は人との適切な距離をとってマスクを着用、大声を出さずに拍手で応援するといった注意事項の順守に協力を求めている。