仁坂吉伸知事は30日、定例会見を行い、県内での新型コロナウイルス感染拡大の状況について「第4波を迎えている」との認識を示し、県民に対して感染予防対策の徹底を呼びかけた。

 第4波は今月14日から始まったとし、連日複数の感染者が出ていることや入院患者数が増加して29日現在で68人となっていることなどから判断。特徴として新規感染者のうち変異株での感染が60%を超えており、仁坂知事は「変異株がえらくはやってとにかくうつりやすい。退院までの期間も長くなるので、第3波とはまた別の意味で警戒している。だいたい感染拡大地域で飲食して感染し、うつりやすいので家族や同僚に広がっている」と述べた。

 その上で、コロナ予防対策の県民へのお願いを徹底し、歓送迎会や花見などを極力控えるよう要請。特に▽近隣では県のレベルではないほど感染が急拡大しており、そんな地域での飲食や会食をしない▽体調が悪い、ちょっとでも熱があるなどすればまずコロナを疑ってクリニックで検査を受ける▽濃厚接触者は最初陰性でもあとで陽性が判明するケースがあるため、自宅で様子を見る――を強調した。