県内の2019年産みかん産出額が日本一になり、ニュースで取り上げられていた。生産量もトップを維持しており、県やJAは残る販売単価を含めた日本一3冠を目指しているという。産出額は生産量と価格をかけた売上高で、農林水産省の生産農業所得統計によると、19年産の産出額は和歌山県が276億円。257億円の愛媛県を抑え、5年連続の日本一に輝いた。

 実家がみかんを栽培しているとあって、少し調べてみると、和歌山県はJAグループとともに、15年度から光センサーで糖度を測定し、厳選したみかんを出荷する取り組みを推進。19年産は糖度の高い果実が少なく単価が下がったものの、この厳選出荷によって産出額トップを守ったとしている。生産量でも16年連続で日本一をキープ。一方、販売単価は伸び悩んでおり、19年産は1㌔244円で、1位の静岡県に70円の差をつけられ、10位となっている。

 いいものを作り、うまく売る。日高地方を含めた県内12事業者が地域の特産品や素材を使ったスイーツを新たに開発し、パッケージを色違いの箱で統一した「boxes」(ボクシーズ)の店頭販売がスタート。先日、テスト販売されたクラウドファンディングのリターンで、全12種類が届き、ナンバー順に試食している。

 どれもおいしく、入れ物もおしゃれ。キャッチフレーズ通り、集めたくなるのも、わからなくない。クラウドファンディングを活用したテスト販売で、目標金額の1000%超を達成した話題の新商品。観光に来た人には和歌山の食材を知ってもらえ、県内の人が手土産にすると和歌山のPRになる。いいものを作って上手に売っていると思う。(笑)