日高川町鐘巻、道成寺(小野俊成院主)の本堂前にあるエドヒガンのしだれ桜が満開を迎えている。

 樹齢はおよそ150年。例年は近畿で1、2を争う早咲きの桜だが、今年は他の桜が早く咲いており、一番咲きにはならなかった。18日朝にはまだ枝に少しつぼみがあり、19日に文字通りの満開となる見込み。県外から訪れた参拝客も「きれい」と声を上げて見とれていた。

 同寺には裏山を含め約300本、境内だけで80本の桜があり、ソメイヨシノ、ヤマザクラ、大島ザクラと種類も多彩。いつも花の時期にはにぎわうが、昨年からのコロナ禍で参拝客数は例年の1割ほどになっているという。

 小野院主は「今年の桜は一斉に咲くのではなく、少しずつ時期をずらして咲いてくるようです。桜も3密を避けているのでしょうか。4月上旬まで、長く花を楽しんでいただけると思います」と話している。