写真=中央公民館に飾られた「カタストロフィ」

 昨年度の日高町文化賞を受賞した東京都在住の画家宮本秀信さん(75)=小浦出身=が「ふるさとで展示してほしい」と、町に油絵7点を寄贈した。

 18歳で上京し、武蔵野美術大学に入学。森芳雄、麻生三郎という戦後の洋画界を代表する画家の薫陶を得て、画家としての基礎を築いた。絵画教室で生計を立てながらひたむきに絵を描き続け、50年間にわたって自分の信じる理想の作品を追い求めてきた。 

 寄贈された絵画のタイトルは「花の空」「母と子」「白い室内」「無何有の郷」「少女とすいか」「カタストロフィ」「子供の情景」。一番の大作は「カタストロフィ」と「無何有の郷」で、大きさは縦162・1㌢、横227・3㌢。中央公民館に2点、日高中学校に3点、農村環境改善センターに1点、役場に1点が飾られた。

 宮本さんは昨年11月に文化賞を受賞したことをきっかけに寄贈し、「生まれ育ったふるさとには幼なじみの人たちもたくさんいます。ぜひ、そういう人たちに絵を見て楽しんでもらえればと思います」と話している。