写真=御坊署提供の写真など87枚を展示

 日高川町小熊の町防災センターで26日まで、発生からきょうで10年を迎えた「東日本大震災」のパネル写真展が開かれている。

 2011年3月11日に発生した巨大地震が大津波を引き起こし、住宅、建物、公共施設などの倒壊や火災などで多くの尊い命が奪われた。

 東北地方整備局、岩手県(いわて震災復興アーカイブ)、仙台市などから提供を受けた画像と御坊署提供の写真87枚をパネルにして展示している。

 この10年で被災地も見た目は大きく変わり、復興計画は進んでいるが、元の活気を取り戻すにはまだかなりの時間と人の力が必要。センターでは「お一人おひとりが過去の災害を教訓とし、防災意識を高めていただければ」と話しており、震災のあった年に東北を訪れたという御坊市の男性(50)は、「毎年、桜の便りも聞かれ始めるこの季節、写真を見ることであらためて災害への備えの重要性を痛感しました」と話していた。

 展示時間は午前8時半から午後5時15分まで。土日・祝日は休館。