写真=ワクチン接種を受ける尾﨑院長

 医療従事者を対象にした新型コロナウイルスワクチンの優先接種が県内でも8日から、スタートした。日高地方ではひだか病院で第1クールの対象者515人のうち、この日は尾﨑文教院長(65)ら95人が接種。いまのところ重篤な副反応は報告されておらず、医師らはコロナ患者受け入れ病院として、院内感染防止の徹底へ気持ちを新たにしていた。

 県内では今月6日、3900回分のワクチンが県内11医療機関に届き、うち6医療機関が8日から接種開始。県内の医療従事者は約3万2000人(うち御坊保健所管内約3000人)で、今後、5月中旬までに1人2回ずつの接種が可能なワクチンが順次届けられる。

 ひだか病院の接種対象は計620人おり、うち第1クールが515人、第2クールが105人。今回、接種が始まった第1クールの対象者のうち、84%が接種を希望。ワクチンは975回分が届けられており、一部は他病院に分配する。接種は外科や麻酔科など3つの診療室で行われ、問診を受けた医療従事者が順次接種を受け、その後15分から30分の間安静にしていた。翌日は接種部位に筋肉痛のような痛みを訴える人もいたが、アナフィラキシーショックのような重篤な副反応は確認されていない。

 今後、第1クールの接種希望者は今週中に全員が接種を終え、3週間後に届くワクチンで2回目の接種を受ける。第2クールの希望者は4月1日以降の接種となる。

 尾﨑院長は「当病院では昨年4月、緊急事態宣言が発令された時に、コロナ専用病棟を開設して、患者の受け入れを行ってきたが、感染対策を徹底することで院内感染を防いできた。ワクチンでアナフィラキシーが発生するのは10万人に1人と言われ、それも適切な処置をすれば命にかかわるようなことはまずない。私自身、感染防止へワクチンは打つべきだと考えており、自ら接種して安全性を実証できれば」。精神科洗濯室勤務の木下喜美子さん(38)は「注射する時はちょっとチクッとしたぐらいでほとんど痛みはありません。気分が悪くなることもなく問題ないです」と話していた。

 県内で医療従事者以外のワクチン接種は65歳以上の高齢者が4月から、基礎疾患のある人や高齢者施設などの職員が5月から。それ以外で対象となる16歳以上は6月以降となる。日高地方では医療従事者以外の接種は集団接種で行われ、会場は各市町で検討されている。