写真=衣奈の冬の風物詩となっているワカメの天日干し

 由良町の衣奈湾で養殖ワカメの収穫が最盛期を迎え、漁港内では冬の風物詩の天日干しが行われ、風に揺られながら磯の香りを漂わせている。今月末ごろまで続く。

 昨年11月下旬、ロープにワカメの種付けを行い、湾内で育成。1月下旬から収穫が始まった。陸に揚げられたワカメは長さが約1㍍で、丸太で組んだ棚にロープごと吊るして2日ほど天日干し。さらにゴザの上で2日間乾燥させたあと、袋詰めにして出荷する。衣奈湾で育つワカメは柔らかく、旨みが強くて人気がある。

 養殖歴約50年の地元の中野啓夫三(ひろふみ)さん(73)は天日干し作業に追われながら、「今年は生育が例年よりも少し遅れているが、おいしいワカメが収穫できた」と話していた。