写真=チャットボットでAIの税務職員「ふたば」に気軽に相談を

 来月16日からスタートする所得税の確定申告を前に、国税庁はAI(人工知能)によるウェブ相談システム「チャットボット」をスタートさせた。確定申告に関していつでも自由に相談できるシステムで、多くの利用を勧めている。

 AIチャットボットは、「チャット(会話)」と「ロボット」を組み合わせた言葉で、質問したい内容をメニューから選択するか、自由に文字入力した疑問に対し、AIが自動で回答するウェブサービス。画面上の税務職員「ふたば」に相談する形式になっており、メンテナンス時間を除き、24時間いつでも気軽に利用できる。

 質問メニューには、「確定申告に必要な書類を調べる」「確定申告が必要か判定する」「医療費控除、住宅ローン控除、ふるさと納税など」「よくある状況別に調べる」などがあり、画面上に出てくる項目を選んでいけば、質問できるようになっている。どのメニューを選べばいいか分からないときなどは、直接質問を入力し、相談することもできる。

 国税庁は以前から、確定申告についてスマホやパソコンを活用した申告書の作成や申告を呼びかけているが、感染リスク軽減のため今年はより強力に推奨。御坊税務署も「ご相談も、まずはチャットボットやお電話、タックスアンサー(よくある質問)をご利用ください」と呼びかけている。