写真=ヒノキの大木 「龍神さん」 と龍を迫力満点に描いた

 みなべ町清川の本誓寺「ふるさと道場」入り口の壁に、清川地内で「龍神さん」として親しまれている樹齢700年のヒノキの大木と龍を描いたエアブラシ作品が完成した。

 制作したのは、龍神村のエアブラシアーティスト、柴田友助さん(65)。龍神さんは、道場から歩いて約10分のところにあり、中世に清川一帯を治めていた龍神氏の地蔵を祭るご神木。太い幹から何本もの立派な枝が張り出し、地域住民のよりどころにもなっている。

 同寺前住職の赤松宗典さん(72)の案内で龍神さんを見た柴田さんが感銘を受け、「多くの人に知ってもらいたい。道場の壁に描こう」と提案し、道場に入って左側、縦166㌢、横187㌢の壁いっぱいに絵を完成させた。

 ヒノキと龍を迫力満点に描いており、「木を見たときに龍が降りてきているようだった」と感じたままを絵で表現したという。赤松さんは「本当にありがたい。大自然を敬う気持ちを持ち続けることの大切さを感じてもらいたい」と話している。