写真=原画を眺める来館者

 小学生のころからオリジナル絵本を創作している南部中学校2年の小谷依知香さんの原画展「こたにいちか展」が、南部公民館で開かれている。今月末まで。

 タイトルは「こいのぼり」。5月の端午の節句に、こいのぼりを揚げない風習がある堺地区の伝承を分かりやすく絵本にした作品。平安時代、源平合戦で敗れた平家の落ち武者が、節句に平家の赤い吹き流しを揚げたところ、源氏方の武士に見つかったことから、同地区ではこいのぼりを出さない風習がある。

 言い伝えをかわいい絵と一緒に物語にしており、原画17枚をショーウインドーに展示。来館者は「小中学生には言い伝えを知らない子もいると思うので、ぜひ見てもらいたいですね」と話していた。