日高川町鐘巻、道成寺参道のレストランあんちん1階にあるマーケティング拠点「OTERA MAE ANCHIN」運営事業で、県内の北から南まで12事業者が集まった新商品「地域特産品スイーツ統一ボックス」が出来上がった。地域の特産品や素材を使った新商品のスイーツを開発し、かわいくカッコいいボックスの統一デザインで発売。15日からクラウドファンディングでテスト販売を始める。

 拠点運営事業は国から委託を受けた全国商工会連合会の補助事業で県内約40事業者が参画。今年7月から来年3月まで約8カ月間の第2期プロジェクトの取り組みで、12事業者が地域の特産品や素材を新しいスイーツに変身させ、6㌢角のカラフルなボックスでデザインを統一した。

 参加事業者と商品は①あんちん(日高川町)「紀州備長炭パウンドケーキ」②樽の味(御坊市)「糀の甘酒ロッシェ」③大覚総本舗(かつらぎ町)「金ごまフィナンシェ」④太田養鶏場(湯浅町)「リアル鴨サブレ」⑤前福(同)「しらすチーズパイ」⑥重大屋(太地町)「くじらクッキー」⑦いなみの里梅園(印南町)「梅ブラウニー」⑧八旗農園(紀の川市)「あらかわの桃ゼリー」⑨ふく田(御坊市)「まりひめ苺バームクーヘン」⑩ぷらむ工房(みなべ町)「青梅スイートケーキ」⑪紀州本庄うめよし(同)「梅酒マドレーヌ」⑫観音山フルーツガーデン(紀の川市)「みかんジャム」――で、和歌山をイメージした統一ブランドのロゴマークも決定。平和の「和」からハト、「歌」から音符と、後光が差す「山」をデザインし、「和歌山からの贈り物」という意味の言葉を入れている。

 クラウドファンディングは、サイト「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」を利用。支援に対し、6個や12個の詰め合わせをリターンする。期間は来年1月下旬までで2月にリターンの商品を発送。3月から店頭販売を予定している。価格は検討中。プロジェクト主催者で有限会社あんちんの石倉大裕専務取締役(41)は「コロナ禍で地域経済が冷え込むなか、和歌山を知って、感じ、味わって、コロナが落ち着いたら『和歌山に行きたい』と思ってもらえるような、そして、集めてみたくなるようなスイーツです」とPRしている。

写真=新商品のスイーツと統一されたボックス