「春の高校バレー」の愛称で親しまれている第73回全日本バレーボール高校選手権大会岡山県予選で、上南部中学校出身の2年生、寺本和華選手(17)がレギュラーの岡山就実高校が女子の部で7年連続44回目の優勝を飾り、1月5日開幕の全国大会出場切符を獲得した。寺本さんはリベロやレシーバーとして出場。決勝戦でも堅実な守備でチームをもり立て、優勝に貢献した。

 就実は昨年のインターハイで優勝、春高でも2017年の準優勝をはじめ上位常連の強豪校。岡山大会は53チームがトーナメントで争った。就実は2回戦からで、決勝を含めた全5試合をすべてストレート勝ちの圧勝だった。寺本選手は堅実な守備力を生かしてレギュラーとして出場。準決勝はリベロ、決勝はレシーバーとしてコートに立ち、安定したサーブレシーブやアタックレシーブを披露した。

 小学生では南部スポーツ少年団で全国大会出場を経験。中学生では県選抜チームの主将も務めたほか、みなべ町を拠点に活動するクラブチーム「REDS」にも所属して活躍した。就実の練習会に参加したとき、全員で勝ち取るという強い思い、監督の一人ひとりに向き合って練習をする姿勢、今まで味わったことがない厳しい中で戦う楽しさや喜びを感じたことから進学先に決め、コツコツと守備力を磨いてきた。

 県予選では「レシーバーとして前衛にいる選手が安心して打ち切れるように、声を出してフォローに入ることができた」と振り返り、「全国大会で優勝することを目標に毎日練習しています。その全国大会の切符をつかむことができてよかった」とまずは第一目標を突破したことを喜んだ。

 持ち味は「自分がコートに入るとチームの笑顔が増えるところ」と自己評価。全国大会では「毎日積み重ねてきたプレーを出し切り、真っ向勝負してきたい」とやる気をみなぎらせている。

写真=レシーバーとして活躍した寺本選手