何年か前に「ブレイキング・バッド」というアメリカのドラマを観た。さえない人生を送っていた高校の化学教師が、医師から余命数年を宣告され、家族のために覚せい剤のメタンフェタミン(メス)を製造するという物語。売人の教え子を相棒として裏ビジネスを始めるが、卓越した化学知識から高品質なメスを作る。たちまち市場の注目を集め、麻薬王として大物ドラッグ・ディーラーとの対立などにも発展していく。ドラマの中で、「マリファナ(大麻)は入り口、メスは最後」というセリフが印象的だった。
先日、日高高校附属中学校で御坊署員が講師を務める薬物乱用防止教室が開かれ、動画や講話などで薬物の危険性や中毒性、周りの人への影響などが説明された。動画や講話、配布されたパンフレットなども、大麻についての説明が多かった。それらによると大麻の検挙数は2017年に3008人と過去最高になった。和歌山県内でも昨年は40人だったが、今年はすでに50人を超えている。増加の要因は若者を中心に大麻汚染が広がっていることという。SNSなどでも販売され、大麻のことを「野菜」、覚せい剤を「アイス」、手売りを「手押し」などの隠語を使用しているとのことだが、実際検索してみると多くの投稿が見つかった。さらに海外で合法化していることから「安全」と思い込んでいる若者も多いとのことだ。
大麻は依存性があり、幻覚や記憶障害、精神病を発症する恐れがあり、危険性は指摘されている。大麻自体も危険だが、さらにアメリカのドラマでも言われているように、大麻はすべてのドラッグの入り口となる。薬物に手を出せば自分の意志ではやめられない。最初から「手を出さない」という強い意志を持つことが大事だ。 (城)


