県は新型コロナウイルス感染症について、後遺症などのアンケート調査の結果を公表した。コロナに感染して9月14日時点で退院後2週間以上経過した人を対象に実施。何らかの症状があった人は、全体の約半数に上り、最も多かったのが嗅覚障害、次いで倦怠(けんたい)感、味覚障害などで、脱毛や集中力低下もあった。

 アンケートの対象者は216人で、郵送や聞き取りで退院後の症状の有無や回復状況を聞いたところ、163人(75・5%)から回答があった。

 何らかの症状がある人は75人で全体の46%。うち男性は97人中42人(43%)、女性は66人中33人(50%)に症状があり、女性の方がやや有症状者が多かった。年代別では30代が有症状者の割合77%と最も高く、40~60代も50%を超え、働き盛りの世代に目立った。20歳未満でも35%あった。後遺症のうち嗅覚障害があったのは30人で最も多く、次いで倦怠感26人、味覚障害と呼吸困難感各20人、頭痛16人、脱毛12人。ほか咽頭痛、睡眠障害、記憶障害、食欲不振などもあった。入院中、無症状で経過した人が退院後に倦怠感や集中力低下を訴えるケースもあった。また、6月末までに退院した人で回答のあった51人のうち、9月14日以降も倦怠感や呼吸困難感などの症状が残っている人は26人おり、後遺症が長く続く場合もある。

 各症状を年代別でみると、嗅覚障害と味覚障害は20代が最も多く、次いで40代、50代。倦怠感と呼吸困難感は50代が最多。脱毛についても50代が最も多かったが、20歳未満、20代、30代、60代と幅広い世代で症状が見られた。療養生活中や退院後の生活で困ったことについては、自宅待機中の生活、体調の回復や健康面への不安、風評被害、誹謗(ひぼう)中傷などがあった。

 県は「アンケート結果をみると、たとえ軽症で経過したとしてもさまざまな症状が持続していることから、コロナに罹患(りかん)しないよう予防することが重要」と指摘し、引き続きマスク着用や手洗い、密の回避などの対策の徹底を呼びかけている。