印南町教育委員会と県金融広報委員会主催の金銭教育研究発表会が11日、同町の清流小学校で開かれた。

 同校は町教委から「特色ある学校づくり実践研究事業」、県金融広報委員会から金銭教育の指定を受けており、今回はその研究成果を発表する場。町内の教育関係者ら約30人が参加し、公開授業、リモートによる講演などが行われた。

 公開授業は2・4・6年の教室で行い、2年生は「わくわく算数ひろば~買えますか? 買えませんか?~」をテーマに実施。低学年の子どもたちにも分かりやすいよう100円単位の買い物を想定し、「800円で98円のパンは8個買えますか?」などの問題を、計算しながら皆で考えていった。参加者は、子どもたちが計算しながら話し合う様子を熱心に見守っていた。

 続いて体育館で全体会。同校の阪本陽良教諭が映像を使って研究発表を行ったあと、生活経済ジャーナリストのあんびるえつこさんの講演を、町内4校、あんびるさんのいる東京とオンラインで結び、リモートで行った。あんびるさんは最近の子どもたちのお金の使い方について、社会動向と関連付けながら問題点などを話した。リモートを生かして4会場の参加者と簡単なゲームなど実践し、分かりやすい講演となった。

写真=算数の授業を公開(2年生)