9人制バレーの日本一を決める「V9チャンプリーグ」が13日から広島県で開幕する。6連覇を狙う実業団の強豪パナソニックブルーベルズに、印南町西ノ地出身の久堀志穂さん(41)が現役選手としてメンバー入り。ライフアドバイザーとして選手たちをサポートしているが、今回はセッターとしてユニホームを着ることになり、大舞台でのプレーに燃えている。

 V9チャンプリーグは9人制バレー日本最高峰のリーグで、実業団や大学など15チームが参戦。1部リーグに8、2部リーグに7チームが所属し、リーグ優勝を目指して熱い戦いを繰り広げている。1部と2部の入れ替え戦もある。今年は新型コロナの影響で1部は5チームが参加し、リーグ戦を行う。ブルーベルズは第1回から5連覇中。今年は6連覇を目指す。

 久堀さんは選手の生活全般をサポートするライフアドバイザーとしてチームに所属しているが、2016年から国体和歌山チームの選手として活躍するなど現役選手としても輝いている。今年は新型コロナの影響で、対外試合ができるようになったのは9月以降。それまではチーム内でAB戦を行い、久堀さんはどちらかのセッターとしてトスを上げており、今回、選手としてチャンプリーグに初参戦することになった。

 久堀さんは「コロナの影響で前半戦の試合がすべてなくなり、V9チャンプリーグが今年最初で最後の大会になると思います。開催にあたり、大会関係者には感謝の気持ちでいっぱいです。控えの選手ではありますが、コートに立った際は試合ができることに感謝し、一球一球気持ちを込めたい。そして強気で、攻めのプレーで優勝に貢献したい」と意気込んでいる。

 久堀さんは小学3年から切目ジュニアでバレーを始め、セッター一筋。6年のときに全国優勝も果たした。切目中3年時には和歌山選抜入り。高校は強豪大阪国際滝井に進学し、春高、インターハイで3位、個人でベストシックス賞に選ばれるなど抜群のバレーセンスを発揮してきた。国体には高校3年のときに大阪代表として出場。翌年の大阪なみはや国体も大阪代表で、9人制バレーで準優勝した。2016年から国体和歌山チームにも携わっている。

写真=ユニホームを手に意気込む久堀さん