御坊市薗、市立図書館では新型コロナウイルス対策の一環として、セルフ貸出システムを導入した。入り口近くにある蔵書の検索システムから、本のバーコードを読み取るなどして利用者自身が手続きでき、カウンターに立ち寄る必要がないので対面を避けられる。近隣の図書館では唯一の導入となっている。

 本年度はコロナ禍で利用も減少しており、休館のあった5月は貸出冊数前年比52%とほぼ半減。親子連れの利用が極端に減ったこともあり、夏休み期間の7、8月は前年比75%、72%と3割近く減っている。同館では一定期間閲覧室の使用を中止し、解禁後も座席の間隔をあけ、パソコンは使用禁止にするなど対策をとってきた。7月には本の消毒機「LIVA(リヴァー)」も導入し、よく使われている。

 今回の図書のセルフ貸出システムは、対面を避ける目的で導入。従来の検索システムの画面に「かしだし」という項目を設け、利用者が案内に従って利用カードや本のバーコードを読み取れば簡単に手続きできる。美浜町、みなべ町、田辺市の図書館では未導入。有田市立図書館では蔵書にICタグを付ける方法で、以前からすでに導入している。

 先月27日から導入しているがまだあまり知られておらず、利用件数は全貸出件数のわずか3%の57件。同館の担当職員は「対面を避けるだけでなく、借りる本を知られたくないなどプライバシー保護にも対応できます。お子さんにも、バーコードを読み取る作業で図書館員気分を味わって楽しんでもらえるのではないでしょうか」と話している。

写真=バーコードを読み取って簡単に手続きできる