先日、最新技術などについて学ぶ和高専・次世代テクノサロンを取材し、クオリティソフト株式会社(本社=白浜町)の竹中智彦さんからアナウンスドローンについて学んだ。アナウンスドローンとはドローンにスピーカーを取り付け、上空から音声などを発信するというものだ。

 アナウンスと言っても単純にスピーカーをつければいいというものではない。ドローンを実際に見たことある人ならわかると思うが、プロペラが回転する音が結構大きいため、それなりの音量が必要となる。

 クオリティソフトでも実験したところ、やはりプロペラのローター音と干渉し聞こえにくく、災害現場などの騒々しい場所では聞き取りが困難となった。そこで同社で研究していた人の声を遠くまで届けるよう調整された圧電スピーカーに着目。結果、クリアな音声を届けることに成功し、講演で見せてもらった動画でも、聞き取れることがよくわかった。その後も圧電スピーカーの指向特性などを研究し、完成させた。実際の訓練でも活用し、音声で避難を誘導したほか、海難救助ではカメラ映像と合わせて、遭難者に指示することなどを確認した。

 ドローンとスピーカーと、一見簡単そうに思うが、実用化に至るまではかなりの研究や工夫が必要なことがわかった。また最後に竹中さんは「当社はスピーカーに目を付けたが、他にもさまざまなセンサーが考えられ、ドローンには無限の広がりがある」と締めくくった。

 災害、産業、エンターテインメントなど幅広い分野で活躍するドローン。今後、AIや5Gなどの最新技術と組み合わせ、さらに進化し、街中にドローンが飛び交う未来も来るかもしれない。(城)